「吃音研究と臨床の講演会-エフド・ヤイリ博士を招いて-」に出席してまいりました。

[「吃音(どもり)」の原因と治し方学会、研修会の報告悩みの原因や解決方法]


 

学会・講演会のご報告です。

先日,11月3日,国立リハビリテーションセンターにて開催されました。

日本音声学会,等主催
「吃音研究と臨床の講演会-エフド・ヤイリ博士を招いて-」に出席してまいりました。

吃音研究と臨床の講演会-エフド・ヤイリ博士を招いて


半世紀近く吃音研究に従事し、その第一人者として、吃音研究と臨床を欧米でけん引してきたイリノイ大学・テルアビブ大学名誉教授のエフド・ヤイリ博士をお招きし,博士の研究を講演したものです。

 


内容は,
吃音の罹患率に始まり,自然回復する割合,などに始まり,吃音の原因についての最新の研究成果の報告です。
驚いたことに,最新の研究では,生涯に何らかの形で吃音にかかったことのある人の割合は,人口の1割強~2割弱にも登るということです。
それだけ多いということは,もはや一部とは言いがたく,
人類にとって吃音というのは,身体に誰しも“内在”しているといってもいいような現象と言えますね。(ただ,多くは自然回復し,現在進行形で発症している人は1%程度になります。)

続いて,遺伝学,脳科学などから,テンポよく最新の成果が報告されていきます。
吃音の原因となる遺伝子を特定しようという研究も進んでいるそうです。
もちろん,まだ原因について確定したことはわかっていないのですが,ヤイリ先生曰く,かなり研究は進んできたそうです。
最新の動向に触れるとても良い機会でした。

本当に成果が出て,多くの人の苦しみが解決すれば良いなと思います。
音声学などの立場からは,遺伝や脳科学といったところにどんどん立ち入って深堀りされていっています。

ただ,遺伝や脳の影響ということの意味については
私たちもしっかりと理解し直す必要はあるかもしれません。
(池上さんに解説して欲しいですね)
といいますのは,私たちが素朴にイメージする遺伝,脳というのとは異なり,原因→結果のように私たちの症状や行動を決定しているわけではなく,実はかなり環境と相関していることがわかってきているからです。

そのことを踏まえると,
講演を聞きながら,吃音研究は進んできた一方で,欠けている視点があるようにも感じました。
例えば,自閉症の研究もかつては,母原病といわれるような環境要因とされ,
それへの反発もあり,遺伝や脳が原因とされました。
しかし,いくら研究しても遺伝や脳の影響などの示唆は出ますが,決定打は出ず,最新の研究では,やはり環境要因も大きいのでは?ということも指摘されてきているのです。
講演を聞きながら,
吃音でも同じ道をたどるのではないか?
“部品”をいくら集めても”全体”にはならないもので,
さらなる原因解明は,社会学的,心理学的な視点が不可欠ではないかと,あらためて感じさせられました。
ちなみに,
ヤイリ氏自身も吃音であったとのことで,博士号を取るかどうかという時はまったく話せなかったそうですが,現在はしっかりとご講演をされてらっしゃいました。
(私も吃音でしたが,吃音は,自分自身が吃音でないとなかなか理解できないし,興味も沸かないものなのですよね。)

簡単ですが,ご報告です。


吃音研究と臨床の講演会-エフド・ヤイリ博士を招いて2

 

 

 

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